始まり

2/4
1715人が本棚に入れています
本棚に追加
/300ページ
『ギルド』 一般市民から団員を募集する国家非公認魔物討伐組織。 討伐するクエストを成功させると、そのクエストに応じた報酬が与えられる。 ギルドはアルタカイダ王国に〝ルビー〟〝サファイア〟〝プラチナ〟の三つがある。 「駄目よ。もう決定したから」 その中の一つ、『ギルド〝サファイア〟』 「え、もう決定なんですか?」 ギルドの頂点に立つ、ギルドマスターの部屋に…白銀の髪色の少年と、茶色のショートヘアーに水色のメッシュが入った髪型の女性。 「ええ。マスター命令よ」 この青いメッシュが入った茶髪の女性がギルドマスター『リビア・サクミス』 「理不尽極まりないですね…」 「ということで、来週から入学してもらいます」 面倒臭そうにギルドマスターと絡む白銀の少年が『ジタン・スピーゲル』 「けど…何でですか?」 「よくぞ聴いてくれたわジタン君。これを見て」 「はい?」 部屋の真ん中に置かれた机の上にある書類の山々から、『王女入学』という見出しの新聞を取ってジタンに見せた。 「王女入学?」 そのままジタンは新聞を読む。 「先日、王女チルノ・アルタカイダ様がアルタカイダ大魔法学院の入学を発表した。……何ですかこの記事?」 「ただ単に王女様が学校に通いますよーって記事なんだけど……私は他に『国家五帝親衛隊』の狙いがあると思うの」 リビアは新聞を机にほるように置いて、椅子に腰掛ける。
/300ページ

最初のコメントを投稿しよう!