凉 side

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「いただきま~す!」 三人で合掌し、母オススメのカレーを食べ始める。 ん~、美味し過ぎる~。 コレは間違いなく特製スペシャルな感じだわ…。 とカレーを堪能していると 「ふたりとも、仕事の方はどう?」 母が、私と温におもむろにそう尋ねて来た。 どうやら、温に彼氏の事を聞くにあたってワンクッション入れる作戦のようだ。 「うん、大丈夫。 順調だよ。 …私は。」 私はわざと引っ掛かるような言い方をして、温の方をチラッと見た。 「…私も、順調だけど?」 温は視線をカレーに向けたままそう答えた。
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