凉 side

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部屋に戻って来た私は、ベッドに横になり深呼吸を1回した。 “彼氏”ってい過ぎても、いなさ過ぎてもダメなんだな…。 そんな当たり前の事を思いながら、ひとりの男性の事を思い浮かべた。 早坂先生…。 途端に嬉しいような切ないような感情に包まれ胸がきゅうっと締め付けられた。 “早坂先生”とは、同じ職場の先輩にあたる人で 私の想い人だ。 “彼氏”はいないけど“好きな人”は、いる。 母にも温にも言ってないけど、密かに片思い続行中…。 でもどうしたらこの恋が実るのか、恋愛経験がほとんど無い私には全く見当もつかない。 少し、温を見習わないと…。
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