凉 side

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「…告られたの!」 温は体育座りをし、まるで中学生の初々しい少女みたいな格好で嬉しそうに話した。 …一応、私たち今22才。 温がモテる理由は、この可愛いらしい少女っぽさにあるのかしら… と、ついつい自分と比較してしまう。 「おー、そっかぁ! 良かったね。今度は長続きするといーねー」 何度目かわからない程の温の“彼氏が出来た報告”に対して、私はわざとからかう様な言い方をしてイヒヒと笑った。 「もー、涼ちゃんは一言余計なの!」 ぷぅっと膨れた顔は子供の頃のままだ。 温の反応が素直で可愛くて、昔からついからかってしまう。
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