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部屋の中を見てられず、俺は窓の外へと視線を移した。
中世ヨーロッパのような町並み。
遠くに見える広場では市が開かれているらしく、多くの人々で賑わっていた。
ただ、その人たちの服装が和服やスーツなどで、明らかに町のイメージをぶち壊している。
気づいてはいたけど、ここって俺がいた世界ではないよなぁ。
・・・・・・ってことは俺、異世界に飛ばされた?
屋上のドアを開けた時のことを思い出す。
と、
「マサカズさん、何見てるんですか?」
俺の隣から覗くようにして、愛知が顔を出した。
「わあ、市やってますね」
そしてニコッと、笑顔を向けてくる。
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