序章

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トントン 優しく肩を叩かれる。 「遅刻だな」 そこには本当に楽しそうな先生の笑顔があった。 それはもう、キラキラした星が見えるくらいに。 「さて西銘、お前の大好きなお部屋に行こうか」 「ちょっと待って先生。今の遅刻は先生のせいでもあるでしょ」 「でも時間ギリギリにこなかったら、先生とあんな楽しい会話をしても遅刻にはならないよな~」 ニコニコと笑いかけてくる先生。 コイツ、楽しんでやがる・・・・・・ 「さあ西銘、お部屋で先生と楽しいお話の続きといこうか」 両肩をガッチリと掴まれる。 それと同時に、俺は心の中で念仏を唱え始めた。 ・・・・・・どうか、極楽浄土に逝けますように。
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