序章

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でも、そんな幻想も送り主の名前を見たら一発で吹き飛んだ。 愛知姫花(アイチ ヒメカ)。 先月我がクラスに転入してきた美少女の名が、そこにはあった。 腰まである長い黒髪に、美人独特の整った顔立ち。 まさに『大和撫子』という言葉をそのまま擬人化させたような女の子。 そんな高貴で美しい名前が、手紙には書かれていた。 なるほど。なら、今時ラブレターを手紙で送って、文字を筆で書いているのも納得できる。(?)
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