総二郎は猫である
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総二郎は人語を解する。 家族が何を言っているのかも解るし、遠方から来た客の訛りの強い言葉も解る。 総二郎は頭が良い。 寺子屋に通う子供達と比べても賢いと言えるだろう。 しかし総二郎は人語を喋る事が出来ない。 いわゆる猫の限界である。 「ちょっと!」も「にゃっにゃ!」になってしまう。 総二郎は猫である。
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