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―翌日―
直也と隆平のクラスは、今日、朝から体育で気分が乗っていない様子だ。
隆平はいつも普段からパーカーのフードをかぶっているから、寒いのだろうか、体が小刻みにふるえている。
校庭に向かい渡り廊下を二人が歩いていると、
「あんたのせいよっ!!」
おばさんのようなかんだかい怒鳴り声が聞こえてきた。
彼らは、それに気になって近づいてみる。
すると、
体育の先生で5年2組担任の柴田先生が30代後半ほどの女性にペコペコ頭を下げていた。
「あんたっ!うちの子が、学校にゲームを持ってきたら無くなったって言ってたのよ!!
いったいどうしてくれんのよ!」
「すみません、すみません」
だいの大人が子供の前で、こっぴどく怒られている。
直也は、誰もが感じているだろうことを思った。
「なぁ隆平、
普通に考えてゲームを学校に持ってきた
あのおばさんの子が、悪いだろ」
これはもちろん当たり前のことだ。
ゲームは、学校に持ってきてはいけない。
コレ 常識。
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