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放課後、
ほとんどの児童が下校し、
昼間はうるさいほどだった学校も、
夕方の今は、静かに夕日を見ていられるほどに穏やか。
この町を見渡すことの出来る屋上。
ついに彼らの待ちに待った、
依頼人の登場。
直也の胸のワクワクという音は、直也自身にしか聞こえないはずだが、今にも飛び出しそうな勢いだ。
直也は、屋上にたった一つしかないぼろい机に腰掛け、
依頼人に向かって第一声を放つ。
「ようこそ。
尾台橋小学校、
“お助け調査部”へ」
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