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ここで、いつも彼らがやっていること、
「俺は部長の、鬼島直也(きじまなおや)6年3組」
そう、自己紹介。
相手を知るにはまずは自分から。
「俺は、仕事の受け付けとかやってる。川村隆平(かわむらりゅうへい)6年3組だ」
「さぁ。君の事を教えてくれ」
相手は、緊張しているのだろうか。
ほんのり汗をかいていて、あきらかに困り顔。
足もモジモジしているように見える。容姿は、野球をやっているとも思わせる、指ではつまめなさそうなほど短い丸刈り。依頼人は、どうやら下級生。
やはり他学年との、対面は心配があるのだろうか。
……
ついに、
口をひらいたが、緊張しているようで声が小さく聞き取りにくいほど。
「はい。5年2組、丸山広介(まるやまこうすけ)。
知り合いの6年生のシゲ君から、ここならって、教えてもらいました。」
自分も自己紹介をして、
いかにもお前も自己紹介しろ、という雰囲気を直也は出していて、実際そうさせたが、
彼らにとって、自己紹介なんて正直どうでもいい。
彼らが1番聞きたい事は、
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