【依頼①】

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それは、用件だ。 「で、マルコメ君!用件は?俺達に何してほしいの?」 直也はまたあのあだ名で言ってみた。 … 数十秒の沈黙。 その間は、なんと静かな事か。 吹く風の音が自分の耳に吸い込まれる様に入ってくるほどに。 直也は思った。もしかして、俺が勝手にあのあだ名を付けたりしたからか? 「じっ、実は…」 やっと重い口を開いてくれた。 どうやら、マルコメ君というあだ名は気にしてない様子。 直也は、もしや、 言われなれてるなと心の中でクスッと笑う。
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