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「学校に持ってきたゲッ、ゲームが、無くなったんです」
マルコメは、そう小さい声で話した。
まわりの雑音で聞こえなくなるんじゃないかというほどの声。
ゲーム……その言葉に、
直也は眉間にしわをよせ、何かを思ったみたいだが、そこはおいといて話しを続ける。
机に座っている直也は、いつも依頼人の言葉を、右手にシャープペンを持ち、左手で紙を抑え、無表情でメモをとっている。
「調査をする上で、何か俺達に気をつけて欲しいことはある?」
台本通り。
これも毎回言っている事。
すると、今度は一切の間もなしに、
「そっそれは、やっやっぱ、もっもちろん、先生にばれたくないっていうのと、で、ぼっ僕、えーと とりあえずよろしくお願いします!! 」
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