【依頼①】

6/15
前へ
/28ページ
次へ
マルコメはやっぱり焦っていた。 声が震えている。 焦っているということは、ゲームを持って来ることは悪いことだと自覚している。 マルコメは今、ゲームを持ってきた事を後悔しているだろう。 つまり、マルコメは何かきっかけがあってゲームを学校に持ってきたと思える。 まぁ、これはたんなる直也の仮説だが。 メモも書き終わり、よく見直した。 「わかった。」 直也は、その場でサッと立ち上がり、ニヤッと笑い、そっと話しかける。 「高いぞ……この仕事。」 マルコメは、「えっ??」と、いう顔で見ている。相変わらずマルコメの額から汗が流れていた。 「そうだな。今回の依頼料は “支持カード”50枚でどうだ!!」 破格だ。 「おい。やりすぎだろ」 静かにパソコンを、うっていた隆平が、瞳孔を開き、驚いた口調で直也にいう。
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加