【依頼①】

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「おい、直也。 支持カードっていうのは、授業中とかに、発言とかしない限り、2日に1枚しか配られない代物だぞ。50枚は、どう考えても高すぎだ。」 隆平は、直也に近づき、今までにない直也の依頼人への無茶ぶりに少し焦っていた。 50枚なんて数は、3ヶ月以上ずっと貯めるか、一生懸命勉強するか…… それか、 盗む。 そうしなければ集まらない。 多分、隆平が今考えていることは、自分達の今後の仕事数激減の心配だろう。 直也も賭けにでたつもりみたいだ。どんな事でも、多少のスリルがなくては飽きてしまう。人間の本能。 この事で、マルコメの動きは落ち着かず、とても動揺している様に見えた。 1分、 3分、 5分、 刻々と時間が過ぎていく。やはり50枚という数は、そう簡単に返事は出来ない数みたいだ。 目が泳いでいる。 これは、ダメだ。そう直也は確信したのだろうか。 直也はとりあえず、内容を変える。 マルコメに聞く。 ゲームが無くなったという事件が、起きたその日のことを。
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