3人が本棚に入れています
本棚に追加
「おい、直也。
支持カードっていうのは、授業中とかに、発言とかしない限り、2日に1枚しか配られない代物だぞ。50枚は、どう考えても高すぎだ。」
隆平は、直也に近づき、今までにない直也の依頼人への無茶ぶりに少し焦っていた。
50枚なんて数は、3ヶ月以上ずっと貯めるか、一生懸命勉強するか……
それか、
盗む。
そうしなければ集まらない。
多分、隆平が今考えていることは、自分達の今後の仕事数激減の心配だろう。
直也も賭けにでたつもりみたいだ。どんな事でも、多少のスリルがなくては飽きてしまう。人間の本能。
この事で、マルコメの動きは落ち着かず、とても動揺している様に見えた。
1分、
3分、
5分、
刻々と時間が過ぎていく。やはり50枚という数は、そう簡単に返事は出来ない数みたいだ。
目が泳いでいる。
これは、ダメだ。そう直也は確信したのだろうか。
直也はとりあえず、内容を変える。
マルコメに聞く。
ゲームが無くなったという事件が、起きたその日のことを。
最初のコメントを投稿しよう!