3人が本棚に入れています
本棚に追加
丸山広介、通称マルコメは、電気を消した、薄暗い5年2組の教室に一人でいた。うろちょろと当たりを見渡し、誰かいないか確認している。
マルコメは、教室の後ろにあるロッカーに向かって、そろりそろりと足音をたてず、近づく。
マルコメの目の前にあるロッカーは、名前順に名札が貼られていて、その決められた場所のロッカーに、クラスの子たちは授業の道具等を入れて利用している。
「僕は、その時、誰もいないのを確認して、自分のロッカーの中に、ゲームを入れた巾着袋をしまったんです。」
マルコメのロッカーは、左から5番目の3段目。その中に、マルコメは、キョロキョロとまわり警戒しながら、普段は体操着を入れている巾着袋にゲームをしまっていれた。
最初のコメントを投稿しよう!