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マルコメは、教室のドアを静かに開け、誰もいないのを確認し、静かに校庭に向かおうとしている。だが、その時、授業始まりのチャイムが学校中に響き渡る。それに慌てたマルコメは、走って校庭に向かっていった。
校庭について、マルコメの額には、走って疲れた時の汗と、さっきまでの緊張感からでる嫌な汗が同時に流れている。校庭には、5年2組の子たちが、きれいに整列していて、一人でその列に入っていくのには、とても気まずい雰囲気になっていた。
「その時は、もう授業は始まっていたんですが、まだ柴田先生は来てなくて、安心してたんですけど……」
「あっ!! そう言えば、あの時……」
マルコメは、また何か思いだしたかの様に、回想シーンに突入し始めた。
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