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「…―直也!!」
「直也!!」
「仕事中だぞ起きろ」
「俺は寝てたのか」
直也は目を覚ますと、学校裏のベンチに座っていて、どうやらうたた寝でもしていたらしい。
今日の仕事は、
「落とした鍵を探してほしい」という依頼。
依頼人はこの学校裏で無くしたと言っているが、雑草が生い茂っていてかなり見つけにくい場所。
直也が、学校の時計を見てみると、16時をまわっていて、直也の相棒の隆平(りゅうへい)と直也はもう、1時間半以上も探している。
「見つからねーなー隆平」
直也は、正直もう帰りたいと心の中で思っていた。
今回の報酬は
“支持カード”3枚。
直也達にとって決して良い仕事ではない。彼らは信用を守るために安い仕事もやっているが、もう限界がきているだろう。
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