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「おい、直也。一応そのベンチの後ろも確認しとけよ」
直也は隆平に言われ、
渋々ベンチの後ろも見てみる。
「おっ!」
「あったぞ、鍵。これだろー」直也は、隆平に確認してもらい、
ようやく鍵を見つけたようだが暗くなり始め、
学校に長居すると先生に怒られてしまうので、二人は、今日は一旦帰ることにした。
翌日。
日差しが暖かい昼休みの屋上。
隆平は、いつも持ち歩いているノートパソコンと向き合い、
直也はただたんに、
大きくてまったくの規則性のない自由な空を仰向けになってぼーっと眺めていた。
屋上には一つの机があり、彼らはそれに仕事の依頼書や、貰った報酬を収納している。
「隆平、前から思ってたんだけどさ、
この“支持カード”、
貯めに貯めて今2000枚くらいあるけど、
いったい何に使えんだよ」
直也がずっと疑問に思っていたことだ。
“支持カード”っていうのは普通、
授業中とかに発言したりして貰えるもので、その使用法は給食のおかわり優先とかが主だ。
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