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「なぁ、楓知ってる?」
「何を?」
練習が終わりみんなで話をしながら休憩していた
「最近、へんな集団に襲われた奴らの話」
「あ~、昨日聞いたけどそれなに?」
「よくわからないんだけどさ、襲われた奴らはそれぞれ色んな部分を切り取られてるらしい」
「うわっ……痛い」
「命には別状ないみたいだけど、おとついは耳を切られたとか」
「いたたた…痛い」
「てか、ピアスだらけのお前が痛いとか」
「あけるのと切るのは違うよ」
「まぁな……んでその前は目だぞ目」
「………何がしたいのかな」
「さぁな……みんなをつなぎあわせて神として崇めるとか?」
「腐るじゃん」
「例えばの話だよ」
「でもラップを」
「無理!」
「でも余り気持ちいい話じゃないね」
「だな、気持ち悪いよ」
「うん」
「じゃ、帰るわ」
「ソロ活動は危険だよ」
「大丈夫、タクシー呼んだから」
「そっか、お疲れ」
「おぅ」
体の部分か
じゃ、あれも切られた人いるのかな
「痛い痛い!」
やめよう
痛すぎる
みんなが帰った後、和海を待っていた
「遅い……仕事が忙しいのかな」
もう1時間以上スタジオの中でソロ活動
「お腹すいた」
携帯は繋がらないしな
コンビニは近くにないしジュースもこれ以上飲めない
仕方なくギターを弾きながらひたすら和海を待った
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