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「いや、そーじゃなくてよ」
「?じゃあなん、っ!?」
俺の要求に正しく応じる様子に俺は肩を竦め、それに首を傾げているこいつにすっと顔を寄せた。
そしてアーズリーがくわえたままのを、やつの唇ぎりぎりのところまで口に含んで折る。
それをぽりぽりと食べていると何か軽いものが床に落ちる音がした。
見れば菓子袋で、そこから視線を上げると驚きで固まったままのアーズリーがこちらを凝視している。
「な、なに……」
「んー前にテレビで見たゲームを真似してみたんだが」
不意打ちだったとはいえ、そんなに呆けるなよと思いつつ目の前で手を振ればようやく我に返った。
しかしまだ状況を把握しきれてていないようにまばたきを繰り返すので、俺は拾い上げた袋からチョコプレッツェルを取り出してながら言う。
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