Holy night

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――ヴェルテ ソーレに手伝いを頼まれた内容は、最近縄張りを広げだした悪党の行動資金を奪うこと。 だったはずなんだが。 「悪いがもうちょい付き合ってくんねーか?」 「?あ、ああ、いいけど」 一切合切を奪って一息ついていた俺にソーレがそう持ちかけてきた。 妙な言い様に首をひねったが、こいつの頼みだしとよく考えもせずに頷いてしまった。 だからよく考えろ、俺! と自分に突っ込みたくなったのはじゃあと連れて行かれた先で。 「よし頼んだぜ」 そう言ってソーレに押しつけられたものを見てだった。 「ねぇよなぁーこれは」 さんざん使われて日付をまたぐぐらいに解放された俺は、着替えるのも忘れてため息をつく。
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