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連れて行かれたのは街外れにある孤児院。
ソーレは報酬がでるたびそのいくらかをそこにこっそり寄付しているらしい。
それで今日はクリスマスイブというのもあって、ソーレはちょっとした余興を思い付いたらしくて。
というのはせっかくだからサンタに扮してプレゼントを配るというもの。
聞く分にはなかなか慈善的ではあるが。
しかし何故俺まで巻き込む算段をしているんだか……
俺は改めて自分が着ているサンタ服を見下ろして独り愚痴る。
「さて、どこで着替える……て、アズ!?」
とはいえこのまま帰るわけには断じていかないので、俺はジイさんに頼んで部屋を借りようかと振り返った。
だが、顔を上げた先の曲がり角に目を丸くして立っているアーズリーを見つけ、こっちも目を見張る。
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