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「ところで中身はなんだ？」
俺より長く外にいたアーズリーが腕の中でくしゃみをしたことで、帰ろうかとなって少し小走りで部屋まで戻ってきた俺は今頃になってそんなことを聞く。
ぽすりと音を立ててベッドに座ったアーズリーはチョコ、とだけ返してきた。
ベターだな。
ふうんと言いながら隣に腰をおろし、手にしていた包装紙の封を丁寧に切る。
いつもなら構わず破いてしまうが、なんとなくもったいない気がしたのだ。
「あ、てかやる以外に言うことあるんじゃねぇのか？」
「？……あ、いや……」
蓋を開けると一口サイズのチョコが並んでいて、その一つを摘まんで口に入れたところではたと思ったことを尋ねる。
それに横から手を伸ばしてチョコをとっていたこいつは首を傾げかけ、だがすぐに気づいたのかうやむやに呟き視線を外されてしまった。
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