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――ヴェルテ
……見られたくない。
嫌だという理由が今更すぎて、ついポロッとストレートに本音を言ってしまった。
それに真っ赤になっていたのがすっと青くなるのが、おかしくてたまらなくて。
揶揄かうようなセリフを囁いて行為の続きを開始する。
すでに熱を集め濡れたものに、するりと指を絡めただけでびくりと肩を揺らす。
またわかりやすく感じさせるようにわざと音がたつような愛撫に反応するように、アーズリーは甘い嬌声をもらしシーツを握り締める指がさらに皺を作っていった。
そうして最後には声にならない喘ぎと共に達したこいつは、へたりと崩れ落ちる。
震える背中を見下ろしながら、俺も高ぶる感情に自然と吐く息が荒くなっていて。
余韻に未だ動けないでいるアーズリーの腕をとって躰を反転させた。
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