46人が本棚に入れています
本棚に追加
覗き込んでも涙に濡れた瞳は焦点が定まっていなくて、軽く額に口付けても微かな反応があるだけで。
それをいいことに俺は半ば脱げかかった服を取っ払っていく。
「?……ぁ、つ!?な、なにやってるんだ!」
「お、気ぃついたか?いや、ここで終わりとか言うなよな」
ついでに自分のも脱ぎ捨てながらスラックスに手をかけたところで、我に返ったアーズリーがはっとして上半身を浮かす。
それにしれっと答えて足に引っかかっていたスラックスを下ろし、ベッドの下に投げた。
「ふ、ざけるなっ!」
「わっ、ぶねーいきなり蹴り上げるやつがいるか」
でよそ見をした瞬間に震えた声がして、一緒に何かが顔に迫ってくる。
慌ててよけて掴んだのはアーズリーの足で、呆れてやつを見たら忌々しそうに眉を寄せていた。
最初のコメントを投稿しよう!