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「疲れてる、って顔してるわよ」
そんなといわれる心当たりがなくて、目を細めたらそう言われた。
どうやら自分で思っている以上に疲労が表にでているようだ。
「昨日ミッション終わったばかりなんだろ」
ロッサとのやりとりに新聞から顔を上げたアーズリーにも言われ、俺はだからかと納得する。
実際依頼の仕事を終えて帰ってきたのは深夜を過ぎた頃だったし。
「大人しく部屋で休んだら?」
「そうすっかな……」
そのロッサの言葉に呟き、立ち上がった。
はずだったんだが。
軽く腰を上げたところでぐらりと景色が揺れるくらいの眩暈に襲われる。
さらに力の抜けた体はその場に崩れ落ちて。
これは、やばいんじゃねーのか……?
なのにそれをどこか他人事のように考える俺は、ロッサ達の慌てた声をどこか遠くのように聞いていた。
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