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なんとなく手を繋ぎ直して、時折呼ぶ声の話し相手になったりして小一時間ほど。
うとうととしながらも暑苦しいのか、わずかに眉をしかめる横顔に思わずどきりとしてしまう。
「?なんだ」
「あ、わりぃ……いやさ、不謹慎なんだろうけど」
その拍子に手に力を入れてしまったらしく、気怠そうに瞼を開いたアーズリーに見上げられ、俺は目を逸らしてしまった。
「なんかエロい顔してるなって考えちまってよ」
しかしいつまでも見つめられている感じに俺は気まずいながらも正直に話す。
馬鹿にされるかと思ったら、なぜか黙り込まれてしまった。
呆れられたのか?
「アズ?」
おそるおそる瞳を戻したら虚をつかれたように目を丸くしている。
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