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「おれも昨日同じことを考えていた」
さらに我に返ったこいつの予想外な答えにこっちまで目を見張ってしまう。
もしかしてあの不自然に出て行った理由はそれか?
言葉の意味を考えた時、ふと昨日の出来事を思い出した。
自分の中で納得したところで、言った本人は今になって恥ずかしくなったらしい。
じっと見つめていたら布団を頭まで引き上げてしまい、俺はついおかしくて吹き出してしまった。
「似たもん同士だな」
ひとしきり笑って、また布団から顔を覗かすアーズリーにそう言ってゆるりと髪を梳いてやる。
それからもしばらく話しをしていたが、やがて完全に寝入ったのを確認して、俺は静かに立ち上がった。
居るだけじゃ看病にはならないしな。
手を離した際に探すように動く指に少し惜しい気持ちがわくが、今はそっとしまい込んだ。
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