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「っ、ヴェルテ!!」
「いや、だってよ。お前どんだけ面倒くさがりなんだよ」
多分こうなるのが嫌で黙っていたんだろう、アーズリーがきっと噛みついてくるので口を手で押さえどうにか堪えてみる。
とはいえ、そう簡単にすむわけもなく、とりあえず適当に会話を振った。
「うるさい。どうせ眼鏡を外せばよく見えないんだ。それに今日は疲れていたし、だいたい……」
小さく唸ったアーズリーはぶつぶつと言い訳を並べている。
居心地悪そうに手を遊ばせながら口を尖らす様子は、普段のクールっぷりからは伺えないくらい子供じみている。
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