fragrance

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判断を誤って機嫌を損ねてしまいたくないし。 「そりゃあな、仮にも恋人の匂いを嫌いとか言われたら傷つくぞ」 しかしすりすりと額を押し当て囁かれた言葉にその先を期待していい様子で、俺は混ぜっ返しながらも抱き締める。 さらに上を向きそうだなと呟く唇を唇で塞ぎ壁へと追いやって。 「なんならこの香り上塗りしてやろうか?」 「……それも悪くないな」 軽い口付けですまし、額の触れ合う距離で誘えばそれまでの疲れた顔はどこへやらのアーズリーが不敵に微笑んだ。 その表情に今度は深くキスを施し、自室へと引っ張り込む。 ――
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