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気付けば壁に押し付けられ、しがみついていた手も頭の上で纏めて押さえつけられていた。
「ヴェル……テ?なんの真似、っ!?」
突然入ったスイッチについていけず答えを探そうと見上げたが、かち合った視線にぞわりと躰が震えた。
見下ろす瞳は時折見せる欲情の色が浮かんでいたが、今日のはやけに深く少し怒った時の色にも似ていた。
「お前が悪いんだからな」
「なにっ、ぁ……や、ひっ」
獰猛な光をたたえる目が薄く笑うのに射すくめられていると、そっと耳許で囁かれる。
意味が分からずもはっと我に返って聞き返そうとしたが服の上から撫でる手の動きに躰が跳ねる。
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