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途端に背中を疼くような痺れが走り息が詰まる。
いつもならその手に流されてしまうのだが、今日は僅かに恐怖がそれを拒む。
確かに時折煽るように強引な手を使ってくるが、今回は何かが違って。
おれが陥落するのを待つというより、ただ焦らすだけ焦らして楽しんでいるみたいだ。
ましてやこんな状態でことに及ぶほど節操なしじゃないはずなのに。
おかしくなったと言うが、それも合ってない気がする。
「まぁ、あと俺を苛だだせた罰な」
「は……?どう、いう、っあぁ!!」
そうして四散しそうな思考をなんとか繋ぎ止めていたおれの耳許に続いた言葉の真意を問いただそうとした。
しかし気のそれた瞬間、下肢に与えられた刺激に喘ぎにすり替わる。
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