⚠夏の日の戯れ

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と、途切れる直前の出来事を思い出す。 「ヴェルテ、きさま、っぅわ!?」 「ばっか、浴槽で急に立ちあがんな」 ずいぶんひどいことをしといて飄々としているやつに、瞬間的に湧き上がる怒りから詰め寄ろうと腰を浮かす。 しかしそれは叶わず、むしろバランスを崩してよろけ、逆にヴェルテに支えられてしまった。 よいしょ、と座り直されて自分が湯の張られた浴槽の中にいることに気付く。 湯、とは言ったが正確には水に近い。 「のぼせたのか意識失っちまったからな。気持ちいいだろ?」 片手を突っ込み水を弾くヴェルテが状況を説明してくれた。 冷たい波が肌に当たるのに頷く。 「そもそもお前があんなことしなければ気絶する事もなかったんだ」
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