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けれど介抱される原因となったのは明らかにこいつであるから浴槽の縁に寄りかかって睨みつける。
「まぁ、ちょっとはやりすぎたとは思うけどよ」
ちょっとだと!?
それに少しむくれたヴェルテが答えるのにますます眉をしかめたくなる。
「やっぱりお前も悪いんだぜ」
「意味がわからん」
続けられた台詞はいきなり抱き締められた時にも言われたものであり、しかし心当たりがなくやつの不満を切り捨てる。
「無意識、なんだろうけどさ、お前だってわかりきった不満を延々聞かされたら誰だって苛つくだろ?」
それにわざとらしく溜息をついたヴェルテが話しだしたのは突然の例え話だったが、どうもおれが暑いと連呼していたのを指しているのだろう。
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