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確かに不満を並べ立てられたら腹も立つだろう。
冷静になればおれの態度は悪いことも理解できた。
「ならその場で言えばよかったじゃないか」
「そーだな。こんな形で爆発するなら我慢すんじゃなかったな」
けど、一度もそれを窘めなかったじゃないかと自分のことを棚に上げヴェルテを責める。
責められたヴェルテは吐き出してすっきりしたのか、あっさり受け止めて笑うだけだ。
「でもあの炎天下でキレて喧嘩すんのもやだったし、お前が目に見えて弱ってたから追い討ちかけたくなかったんだよ」
その上、戯れるように掬い上げた水をおれにかけながら話しを続けるヴェルテはおれよりちゃんと考えていたことが知れる。
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