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リンゴ味のアイスをかじりつつ、隣に座ったヴェルテの肩に頭を乗せる。
「暑くないのか?」
「この室温だとちょうどいい」
さらにもう少しだけそばに寄ったら揶揄かうような口振りで聞かれ、それに精一杯の甘えで返した。
「わがままで甘えっ子だな」
「そういうお前は甘やかし過ぎだ」
それにいっそうくすくすと笑って頬を包もうとした手を取り押さえて呟く。
「溺れそうで離れられなくなる……」
両手でその手を握って、程良い暖かさに目を閉じれば眠気が忍び寄ってきた。
黙ってしたいようにさせているヴェルテにうとうとしながらそう告げる。
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