⚠ΧΧΧ-kiss,kiss,kiss-

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――ヴェルテ 普段はとんと消極的なアーズリーが誘い文句を言うのは貴重だ。 朝からそれに遭遇すれば一日が楽しくないはずがなく。 やっぱり好きだと改めて思う。 「……愛情」 「は?」 そうして日中を街で費やし、帰って早々約束通り部屋へ引き込んで唇を重ねた。 何度も角度を変えて感触を楽しむキスをして離れた折にふとアーズリーが呟く。 確かに恋人に対する情や欲だから間違いないが、突拍子もなくて首を傾げてしまう。 「あ、いや。昔の詩にそんな一節があったのを思い出したんだが」 「ふぅん?」 がこいつも意識して言ったわけではないらしく、はっとしたように瞬いて続けた。 「キスには色々意味があって唇は愛情だったな、って」 「へぇ、初耳だな。なるほどねぇ……他には?」
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