⚠待ちぼうけ

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きれい、だな。 なんてその様子を見て思った俺は、さらにキスをしては一つまた一つと痕をつけていく。 「あっ、ゃ……っ……んっ」 それに指や唇で触れる度、アーズリーが零す甘い声も俺の理性を崩していく。 だから嫌だと首を振るアーズリーに俺はわざと名前を呼んでは、見せつけるように付けた痕の上を舌で撫でてみせる。 すればますます躰を震るわせるが嫌がっているわけではなく、ちゃんと感じてくれているようだ。 「アズ」 「っ、ぅん……は、ヴェルテ……」 気の済むまでしたところで俺は一度躰を起こし、押さえていた腕を離してやる。 そうして浅い呼吸を繰り返すアーズリーに唇を重ねて、すでに袖が引っかかっているだけのシャツを脱がす。 ――…
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