触れて、確かめて

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すると今度はするりと髪の毛を梳かれる。 くすぐってぇけど、悪くはない、か。 遠慮なしにいじられるも、普段は自分が似たようなことをしているだけあって、文句を言えたものでもない。 それにされる側になるのも面白くなってそのまま好きに触らせておいた。 けどまさか幼いなんて言われるとは思ってなかったから、驚いて体を反らしてしまう。 しかも俺の反応に向こうも目を丸くして、言い繕ってくるがそれも追い打ちをかけるもので軽くため息をつきたくなる。 そんなもんなんかな…… 自分ではあまり意識していない分言われたところでぴんとこないが、とりあえず気をつけようかと考えていたらまたアーズリーの指が肌の上を滑っていく。
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