目を逸らすのは……?

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目を通せば今受けている仕事の計画がこと細やかに書かれている。 それを受け取った俺は、さらに何枚か捲りながら誉めそやす。 「……これくらい出来て当然だ。当たり前のことを何度も言うな」 すればふと表情を歪めたかと思うと、顔を逸らしてつっけんどんな答えが返ってくる。 あぁ、やっぱりな。 そのアーズリーの様子に俺の勘は合っていると悟る。 口ではきつく、高慢っぽいことを言っても、こうやって顔を逸らすのは照れ隠しだということ。 わからない頃は腹も立ったが、気づいてしまえば可笑しくて仕方がない。 「そりゃお前にしてみればな。けど俺からすれば十分すげーんだよ。頼りにしてるんだせ」 「っ、気安く触るな!」 その誉められ慣れていないらしいこいつの反応は面白く、またもっと表情が変わるのが見たくて、頭を撫でたら躍起になって振り払われた。
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