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感嘆混じりに言えばさも当然といった顔で返される。
ようするにコーヒーが苦手なこいつは自分が飲める用の素材をちゃっかり忍ばせているようだ。
「しかしなんでブランデーよ」
「香りつけにちょうどいいんだ。ただ甘いのよりはいいだろう?」
そのブランデーを温めている牛乳に垂らすのを見て、不思議に思っていると柔らかな微笑みで答えられる。
さらに蜂蜜の方が好きなんだがなと言うあたり、どうやら甘いのが苦手な俺への配慮らしい。
「うぬぼれてもいいのか?」
「……好きにすればいい」
真意が知りたくてアーズリーの体を引き寄せて尋ねれば、つれない返事をされたが袖で隠しきれてない頬が朱くなっている。
そのわかりやすい答えにもう少しだけ抱きしめていたかったが、牛乳が温まった音を立てたので解放してカップの用意をする。
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