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それから一度は渋ったアーズリーも、とりあえず俺の他愛のない話につきあってくれる。
ただ、あいつの視線はパソコンへ注がれ主に相槌ばかりだが。
しかも途中からゲームに白熱しだしたのか、軽く忘れられてしまう。
つまんねぇ……
一人放っておかれた俺は、ぼんやりとゲームに興じているアーズリーの横顔を眺める。
しばらく頬杖をつきながらそのままでいたが、ふと面白いことを思いついた。
「なぁ、アズそれ一本くれね?」
こっそりと口元を歪めて立ち上がった俺は、またアーズリーの隣へいき肩をつついて呼ぶ。
こいつはその寸前で取り出した新しいチョコプレッツェルをくわえたまま振り向き、まだ中身のある袋を差し出した。
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