次男の前日

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時計は6時ちょうど。 ファミレスでドリンクバイキングだけをたのみ、粘ること3時間。 おんなじ大学のいつものメンツとの下らないトークにもさすがに限界が見えてくる。 俺は友達の修平のノロケを聞きながら、どろどろに甘いカフェオレを飲んだ。 これ聞いたらお開きかな…。 もう一口カフェオレをすすって、廊下を挟んだ横のテーブルをみる。 一緒にきた女の子っちはこそこそときゃっきゃとを繰り返しては、話に盛り上がっているようだ。 クリームがちょっとこびりついたパフェの器が、照明にあたってひかる。 ちらっと何度かユキちゃんと目があう。 はにかんだような表情を浮かべて、すぐに目線をそらしてしまうが。
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