亡国の兵

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ってもまあ、全体を見てないからまだよくわかんないけどな。 そう思っていると、辺りに鐘の音が鳴り響いた。 これってアレか。俺ん所の方にもあったけど、兵士さん集合!って合図の鐘だろ? ……ま、とりあえず行くか。散策はまた後でもいいしな。 「今回、皆よくやってくれた。度重なる戦闘の末、私達は勝利を勝ち取る事が出来た!私からも感謝しよう」 他の兵たちに着いていって、ついた広場で、今回のルーシュカ側の指揮をとってた……ええと、ハザードだっけな?そんな名前の奴が参戦した兵を労っていた。 「今回の召喚は、生贄を伴うものだったが、これ以上戦いが続くのを避けるためにとった方法だ。 そして残り……今こうしてここに集まれる体力がある者も大分数が少ないが、今治療を受けている者共々身体を休め、次の戦いに備えて尽力して欲しい!!」 「はっ!!」 ハザードの激励に対し、周りの奴らが掛け声と共に敬礼した。 ……次の戦いだぁ?今自分でも兵が大分減ったっつってんのにもう次の進軍先を画策してやがんのかこの国のエラい奴らは…… 街は綺麗でもトップの奴らは欲望丸出しの奴らみてぇだな、この国はよ。 んでその後、俺達を労った宴会が開かれ、うまいモンを御馳走になった。 左腕が無いって事に物凄い違和感を覚えたけど、嘆いても無ぇもんは仕方ねぇと割り切って右腕だけで飯を食っていた。 馴れれば案外普通に食えんだな。
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