chapter♯1~学園でのとある1日~

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ルイスは肩をすぼめながら力無く頷くと、イブの斜め後ろの席に座り突っ伏した。 「でもルイスのお陰でこっちは毎日退屈しないんだけどね」 ははは、と軽く笑いながら、少し長めの茶髪の少年と、苦笑い気味で黒髪の肩くらいのショートカットの少女が近づいて来た。 「なんだ‥カルディンとスウィークか‥」 「なんだとは大したご挨拶だな、まぁ見るからに衰弱しきって死にかけてるからしょうがないような気がするけど‥」 セルス・スウィーク。 身長170センチ程、爽やか系でお気楽者だが仲間のために怒り、笑い、泣く、少年。要するに良いヤツなのだ。 「でも‥アルメルト君、あんまり覗きばっかしてると捕まるよ?」 「ははは‥、気をつけるよ…」 そう言うのはシルベット・カルディン。 身長163センチ程、柔らかい目におっとりとした性格、誰にでも優しく物事に積極的な少女、気配りが上手で何よりも友達を大切にする。そんな子だ。 「‥‥大丈夫、捕まる前に私が息の根を止めるから」 「誰か!ここに犯罪者予備軍がいます!」 イブ・アシュフォード。 銀色のサラサラとした腰まであるロング、表情は満面の無表情で表情が変わるのは、ふと空を見上げ流れ星が見れた位の確率(俺調べ)だ。身長は166センチ位で性格はかなりキツい。 「というか、俺はいつかお前に殺されそうだよ‥」 「‥‥何を今更、私はルイスを殺した」 「過去形!?俺、殺されてんの!?」 「アルメルト君、ゾンビだったんだ‥」 ちなみに、シルベットは無垢ゆえ思い込みがかなり激しい。
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