chapter♯1~学園でのとある1日~

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ルイス・アルメルト。 紫色のツンツン頭によく喋る口身長は175とそこそこ高く、日課として毎朝女子更衣室を覗いている。要するに変態だ。 「しかし、新学期が始まって早3週間か‥」 レイとレナが死力を尽くし戦かった決戦から2ヵ月が経った。 あのあとアリスは屋敷をレイが帰ってくるまで所有する、と言って住んでいる。 毎夜、知欲の間に行っては魔導書を読んだり、お茶を持ってきて飲んだりしていた。たまにすすり泣く声も聞こえるらしい。 レイとレナが死んでから昔のように元気が無いのが心配だ。 「まぁ、仕方ないか‥」 「‥‥ん?何か言った?」 「あ、いや、何でもない」 ふぅ‥、とため息を吐き鞄から羽根ペンやらインクやらを取り出す。するとセルスがこっそりと近づいてきた。 「‥で、今日はどうだったんだ?」 「‥それがな、今日はラッキーデイで3色ゲットしてきたぜ!」 何の話しかというと勿論今朝の話だ。参戦はしないもののセルスはこうして毎朝俺のところに戦利品の話を聞きに来る。 「おおっ、戦利品はどんな感じだったんだ!?」 「1つは青と白のストライプ、2つ目はくまさんパンツ」 「誰だよ、高校生にもなってくまさんパンツ履いてるヤツ」 「で、3つ目なんだがるぼじゃっ!!」 いきなり右頬に捻り込むようなキックが突き刺さった。 痛いってもんじゃない、頬肉が削ぎ落とされたかと思った。
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