氷室達也の章

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それからしばらくすると サツキ姉ちゃんは俺らの前に姿を現さなくなった 俺…何か悪い事したのかな? 嫌われちゃったのかな? そう思うと辛かった 心配になった俺は敦子と一緒に サツキ姉ちゃんの家に行った だけど いつ行ってもサツキ姉ちゃんは家から出て来なくて 代わりに サツキ姉ちゃんのお母さんが出て来て サツキは今体調が悪くてねぇ…ゴメンね そう言われていた 俺と敦子はそれから毎日 学校が終わると公園で花を摘んで サツキ姉ちゃんのお母さんに渡した 早くサツキ姉ちゃんの身体が良くなりますように… そう祈りを込めて
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