公園

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**** 沈みかえっている公園。 街灯が数個だけ、弱い光を放っている。 …なんでこいつ、こんなとこで寝てるんだ。 俺の視線の先には、ベンチに座ったままスースーと寝息をたて、寝ている女の子。 こんな夜中に…… どうしたのだろう。 とりあえず、起こしてやろう。 そう思った俺は、寝ている女の子の肩を持ち、軽く揺らしてみた。 長い髪の毛がゆっくりと揺れる。 しかし、彼女は目を閉じたまま、起きない。 俺はもう少し強く体を揺らしながら、声をかけた。 「…おい。おい」 「ん~…」 おっ…、起きたか? 彼女を見つめながら、少し待ってみる。 ……しかし女の子は、起きない。 ……なかなか手強いな、この子。 「おいって…起きろよ?夜中だぞ」 俺はめげずに、もう一度声をかけてみた。 「夜中…?!」 すると、やっと女の子は目をパッと開け起きた。 「…あ」 そして、少ししてから俺の存在に気づいたみたいだ。 「あ…」と声を漏らしたままびくともしないので、俺は話し掛けた。 「…ずっと寝てたの?ここで」 一番気になることを、きいてみた。 すると彼女は少し間をあけ、俺を見上げながら 「あ…はい」 と答えた。 …すげぇ。 「ありえねぇ…お前、ある意味凄い」 俺は、尊敬した。 今まで寝てたことに。 …てか、こんなところで寝てたら…危ないだろ。
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