暗闇。

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朝。 眩しい光がカーテンの隙間から差し込んで、私の顔を照らす。 窓から眩しく輝く光さえ、私を拒絶しているように見えてしまう。 私はのっそりとベッドから起き上がり、まだぼーっとしている頭を整えながら、目を擦った。 私は、松枝 美琴(まつえ みこと)。 中学三年生の、15歳。 ベッドから足を下ろすと、フローリングの床が、私の足を冷やした。 まだ起きたてのけだるさが残っている体で、リビングへと向かった。 リビングはシーンと静まりかえり、家具達だけが静かにたたずんでいた。 静かな空間。 朝の神秘感と共に、空気さえも動いていないような感じがした。 この家には、私しかいない。 「はあ…」 私はため息を浅くつき、冷蔵庫を開けた。
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